REPORT 〜ご報告〜

GROUND ANGEL 2013 ご報告

2013年12月に行われた12年目となる「GROUND ANGEL」は、「HOPE」をテーマに、東名阪でのコンサートと、東京・丸の内での同作品名のオブジェ展示を行いました。

コンサートでは、「“DREAM”というにはまだ早いけれども、“HOPE”というとまだ手が届く感じがする」という石井の思いのもと、希望を感じられる前向きな楽曲が数多く披露されました。恒例のスペシャル・アクトでは「MAYBY BABY」と題した、石井扮する約2mの大きさの赤ちゃんが登場。戦争を起こさないため、人類が子どものまま年齢を重ねる方法を編み出した、見ためは赤ちゃんだが年齢なんと220歳の博士の話が演じられました。

TATUYA ISHII CONCEPTUAL CONCERT 2013
GROUND ANGEL〜HOPE〜
SET LIST

M1 THE WING OF DREAMS〜Serenity World〜(Inst.)
M2 GROUND ANGEL(Inst.)
M3 君に戻ろう
M4 この手は君に
M5 出逢い
M6 天使の羽音
M7 帰ろう〜you are my place〜
M8 貴方を感じて
M9 夕焼け飛行船〜空虚〜(Inst.)
<SPECIAL ACT>「MAYBE BABY」
M10 OCEAN BLUE(Inst.)
M11 ヒハマタノボル
M12 風の唄
M13 蒼い惑星(12/26大阪、12/28名古屋)
M14 夢
<ENCORE>
EN1 WHITE MEMORIES
EN2 遠い出来事
EN3 When You Wish Upon a Star(12/14東京:HAPPY CHRISTMAS)
EN4 PEGASUS(12/28 名古屋)

LIGHTING OBJET 2013

丸の内のイベント「ライティング・オブジェ」では、GROUND ANGELコンセプチュアル・オブジェ「HOPE」を出展。

「鳥のようだけど、実は地球から翼が生えた形です。1000年1500年と生きる木に、神聖さや逞しさを感じるので、球体からは木の根も生やしてみました。“前に進んでいこう!”という、自分に対する鼓舞なのかもしれません」
という石井の思いが込められた作品でした。

そして応援に駆けつけたくまモンと一緒に「3・2・1…」とカウントダウンし、オブジェに点灯。「ありがとうございましたァ〜」と声色を変え、しゃべらないはずのくまモンの声になりきる石井に、集まったお客さんも大笑い。

また点灯式後には、薬師寺・大谷徹奘さんとのトークショーが行われ、被災地への思いが語られました。「どんなに辛く苦しいことがあっても、自分の手を動かせるのは自分だけ。隣の人の手は動かせないんです。いくら周りが頑張ろうと言っても、その人のスイッチが入らないと、人生はいじけたままなんです。いじけてしまえば、未来が無くなってしまう。歯をくいしばって前に進むしかない。残された命を無駄にしない生き方をすることが、亡くなった方への一番の供養なんです」という大谷さんの言葉に「僕らも、今を一所懸命生きるという感覚を忘れているかもしれない」「このビジネスの中心地で光をテーマにしたイベントを行っている意義が、3・11以降、よくわかった気がしているんです。今回大谷さんをお呼びしたのも、このイベントがアートとして深いものになってほしいと思ったから。ただ綺麗だけじゃなく、そこでいろんなことを考えてみる、想像してみるアートの祭典になったらなと」と石井。二人の話を聞いた後に見た光のアート達は、心にも明かりを灯してくれているようでした。


LIGHTING OBJET
“HOPE” designed by TATUYA ISHII

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2014.3.6
GA2013ご報告