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GROUND ANGEL 2002-2011の
活動内容はコチラ
REPORT 〜ご報告〜
宮城県石巻市・渡波小学校を訪問
被災地に「休日」をお届けしようとJ-WAVEが主催した『J-WAVE Heart to Heart CARAVAN』。避難所で生活している皆さんに、おいしいコーヒーや楽しい音楽などでフッと心休まるひとときを過ごしてもらおうというこのイベントの趣旨に石井竜也も賛同し、ライブゲストとして参加してきました。
訪れたのは、宮城県石巻市の渡波小学校。震災時は1800人もの人々が身を寄せていたというこの学校では、震災から3カ月以上が経過した今も、体育館や校舎の2~4階を使い202名の方が暮らしています。
J-WAVEスタッフを中心に、東京から向かったボランティアの方々は、既に現地入りし活動されていた愛知県のボランティアの皆さんの手を借りながら、皆さんが日々暮らしている校舎を、休日らしく彩っていきます。
ある教室では、ダンボールのまま“救援物資”として衣類を届けるのではなく、ショップでお買い物をするような気分になれるようにと、都内で集められた夏服を、すべてハンガーにかけ、色分けしてお洒落に陳列。整理券が出るほどに集まった地域の皆さんは、笑顔でお気に入りの洋服を選ばれていました。
また校舎横では、おいしいアイスコーヒーやカフェラテを提供する移動車が登場! 設置されたガーデンパラソルの下には、まるでオープンカフェでくつろぐような家族や友達同士のグループの笑顔であふれていました。
そしてグラウンドでは・・・朝は物資を運んでいたトラックの荷台が、なんとステージに変身! サプライズイベントとして行われた、Beautiful Hummingbirdさん、清水ミチコさんのライブに続き、15時からはいよいよ石井竜也の登場です。
日光直撃!の相当な暑さにもかかわらず、集まってくださった多くの皆さんの大きな歓声を受けながら、石井は「浪漫飛行」「はなひとひら」「君がいるだけで」「つよくいきよう」の4曲を披露。
同じく故郷が被災してしまった石井の北茨城に対する思いを、頷きながら聴いていた同年代らしき男性。「浪漫飛行」にノリノリだった小学生の女の子グループ。亡くなった方への追悼として捧げた「はなひとひら」をじっと聴いていた、いかにも“海の男”風な男性。「君がいるだけで」を校舎2階のベランダから元気に大きく手を振り歌ってくださっていたお母さん達。「つよくいきよう」を涙を流しながら歌ってくださったおばあちゃん。そこには今を受け止め、今をしっかりと生きている人達の姿がありました。
またアンコールを受け、再び歌われた「つよくいきよう」では、2回目ということもあり、たくさんの方たちが今日初めて聞いたこの曲のメロディーを口ずさんでくださいました。そこに集まった人の数だけの人生が、声という願いとなり空へと広がっていくようにも思えました。
4曲プラス1を歌い終えた石井は、「来てくれてありがとう!」という有難い言葉を受けながらも、J-WAVEのインタビューに、枯れた声で一語一語かみしめるようにこう答えていました。
「プロとしてきちんと歌うことももちろん大切ですが、
今日はできるだけ皆さんの気持ちになって
プロというよりは、一人の人間として歌うように心がけました。
それが、今僕ができる最大限のこと。
小器用に歌うんじゃなくて、4曲でも声を枯らすくらい歌うんだと。
歌う姿は生きている姿です。そういう姿を見せたいなと思います。
そして今日この土地で歌わせて頂いた『つよくいきよう』には、
また違う命が吹き込まれた気がして、とても嬉しく思っています」
このライブの模様は、7月23日(土)24:00より
J-WAVE『J-WAVE SPECIAL』にてオンエアされます。
※またこの日、避難所の方々に事前にリクエストを伺い、
暑い夏に向けてのポロシャツ300着をお届けさせて頂きました。
そして子ども達に楽しんでもらえれば…と、
たくさんのシャボン玉もお渡しさせて頂きました。
(ポロシャツ、シャボン玉は、微力ではありますが
東北の復興に繋がればと、現地のお店で購入しました)
実は石巻に到着してから、出演までの時間、小学校からほんの数キロ先にある海岸沿いを歩いていた石井。
津波になぎ倒され、鉄骨がむき出しになった電柱の横には、既に新しい電柱が立てられていました。おそらく震災当時はがれきで埋もれていたであろう道路も、今はほぼ片付けられ、支援車を中心に、たくさんの車が行き交っていました。かろうじて姿をとどめ、そこに残った神社には、津波に流されたであろう多くの神棚がおさめられ、そして境内の割れた大きな石は、参道を確保するように両脇によけられていました。
震災から100日経った石巻には、胸が痛くなる光景の中にも
そこに生きる人々の確実な一歩が見えました。
これからますます暑くなる被災地の暮らし。
「自分にできることをやる」そして更に「自分にできることを続ける」ということが難しくもあり、大切なことだと感じさせられました。
PHOTO : MASAYA TANAKA , GA staff
石巻の小学校を訪問